将君は私を見つめてる。

私は、目を反らせられない。

どうしようっ///!
そう思って居ると、奈美ちゃんが息を切らし、疲れた顔をしながら走ってきた。

「葵ーっ、将っ………はぁ、はぁ…疲れた……」

息を整えながら、私達の名前を呼ぶ。
奈美ちゃんは下を向いた状態だから、私達は見えていない。

今の格好じゃ、奈美ちゃんに何を言われるかわらかない…///


だって、将君に抱きしめられてる格好だから……

「しょ、将君…///」

奈美ちゃんに気付かれる前に離してもらわなきゃっ…!

絶対ニヤニヤ笑いながら私をからかうに違いないもんっ!!

だからといって、将君が離してくれるかもわからないし…


絶体絶命のピンチッ?!

なんてふざけてたら、奈美ちゃんが顔を上げてしまった。

「あら?私、お邪魔…?」

思った通り、奈美ちゃんはニヤニヤ笑いながら尋ねてきた。

邪魔じゃないけど……
奈美ちゃんの笑い方が嫌だ…

そんな事を思っていたら、将君が…

「…あ、邪魔って気付いた?」

なんて、私を抱きしめたまま奈美ちゃんを挑発する。
一方の奈美ちゃんは気にする事もなく、私に笑いかけてこう言ってくれた。

「葵!何かあったら