それからの入院生活はすごく楽しかった。
眠れないとき、瑞希がいつも話し相手になってくれたし、瑞希はいつもあたしを笑わせてくれた。
話しててわかったこと、それは瑞希とあたしは同じ高校だということ。
見たことないから気づかなかった。
瑞希は二年生。
あたしは一年生だから一つ上だ。
あと、呼び方も瑞希に変わっていった。
「明日は退院かあー」
いつのまにか日にちは経ち、ついに明日退院となった。
「そうだね。学校で話そうね、瑞希!」
「うん、話そうね。」
ニコッと笑う瑞希。
瑞希は変わらず王子様キャラ。
「へへへっ!あさっての放課後、学校の屋上で待ってまぁーす♪」
「了解。」
瑞希と交わした約束。
あたしは次の朝を楽しみにしながら眠りについた。

