この人なら、 うちを分かってくれる。 そう、確信した。 その途端に、うちの中にあった闇が一気に離れていって すっと楽になったんよ。 「せんせー、好きや。付き合おう?」 「・・・うん」 それから、 うちと先生のお付き合いが始まった。 家庭教師のときの先生の真面目な顔 2人のときだけの 先生の優しい顔。 全部、うちのもん。 先生は唯一のうちの家族。 家族のようなもの。 夫 なんてね。