じいちゃん。


ありがとう。



猫でも

じいちゃんの事

守れたよ。


猫でも

出来たよ。


ちゃんと、

木、守ったよ。





ほめて
くれるかな?



じいちゃんが
とった魚を見て、

嬉しそうに俺を
褒めてくれた時に

強く頭を
なでてくれたのが
すごく
嬉しかった。


またなでて
くれるかな?








俺、

猫で
よかったかも
しれない。



じいちゃんの
腕で
甘えられた。

じいちゃんと
一緒に
寝られた。





じいちゃんに
会えて
よかった。





「にゃんころ…。」





声が聞こえた。


確かに

じいちゃんの声。



一番聞きたかった

じいちゃんの声。





じいちゃん。

じいちゃん。

じいちゃん。






思いがあふれる。


言いたかった事、
謝りたかった事、
聞きたかった事、
たくさんあった。



でも
何も出てこない。





思いが
涙になって
あふれ出る。







じいちゃん…



会いたかったよ。