「久保田さん?」

「へっ?」


後ろで声がして、振り返ると…


「夢野先生…」


そこには、両手にスーパーの袋を下げながら、首を傾げている、夢野隼人(ユメノ ハヤト)先生が立っていた。

夢野先生は、あたし達2年の数学を教えてる先生。
確か25歳で、かなりイケメン。
だから、いっつも周りには、女子生徒が群がってる。
その群がりには行かないけど、あたしも実は、先生のこと好きだったり…しちゃわなくもない!