「それにしても、大変だったね…」

「はい…」


お母さんのことだよね?

校長先生に、どうぞ、と言われ校長室の真ん中にある、ソファーに座った。
向かいに座る校長先生は、悲しそうな瞳をしていた。


「でも、これからはお母さんいない分、きちんと自分で頑張ろうって思ったんで、大丈夫ですよ。」

「その話しなんだけど…」


え?この話し?


「美音ちゃん一人じゃ危ないだろうし、大変だと思うんだ。だから…」

「だから…?」

「桐原先生と夢野先生のこの二人と住まない?」

「はっ?」


どういうこと…?
住む?あたしが?


「何故ですか?」

「いや、だから危ないし、大変だと思うから。」

「え…それ、校長先生としてどうなんですか…」

「ん?まぁ…いいんじゃない?」


え…軽くないかい…?


「いやでも…「住むよね?」

「いやだって…「住まないの?」

「えぇー…「住め」


「…住みます…。」


強制的のような気もするんだけど…
まぁ、いっか。