「………」 …せっかくの友達の呼び掛けも無視して、窓の外を見つめる工藤。 桜… 桜が好きなのか? てか咲いてたんだな… 「剣悟くん、これ見て」 笑顔で言う祈沙。 何やら手の中には… 『……ぶっ』 「え!笑うの?」 『や…だって、それ……』 祈沙の手の中には、奇妙なキーホルダーが… ロシアかどっかのお土産か? 「可愛いのに…」 …やっぱりこいつはおかしい… そこもひっくるめて、全部が好きな俺も… だいぶおかしいか。