優作はまたニコッと笑うと、街の方へ目を逸らす。









…なんだろう…この人……



笑ってるのに…



冷たい。







「彩芽知ってる?」


「な、にを…?」










「小学校教師殺害事件。」










ドクン。










「…昔なんだけどね。その犯人、もしかしたら子供かもしれないんだって。」







「………え………?」








優作はそう言うと、スッと立ち上がる。



「…ばいばい。」
















真っ暗な空に輝いた星は、今にも落ちてきてしまいそうな儚い輝きだった。