カミレンジャー!

「もう一度『パンチだカミレンロボ!!』」


 何も動かさず、声のみでやってみる。


「!」


 やっぱりパンチが出た。


「『ロケットパ○チだカミレンロボ!!』」


「!」


 ロケットパ○チが出た。


「『ペガサス流○拳だカミレンロボ!!』」


「!!」


 ペガサス流○拳が出た。


「『カメ○メ派だカミレンロボ』」


「!!!」


 カメ○メ派がでた。


 ナンなんだー!この車!!!


「なんてやつだ。これほどまでにカミレンロボを扱えるやつが・・・もしやブルーはとんでもない逸材かもしれないぞ・・・。」


 レッドが真剣な顔で言った。


「てか、けっこうヲタクなんですね・・・ブルーって・・・。」


 イエローが呆れ顔で言った。


「マ、参ッタ。ユ、許シテクレ・・・」


 ただ技を受けていた滑り台が土下座した。


 そりゃ、あれだけ常識敗れの必殺技を受けて生きているほうが不思議だ。


「もう、これ以上悪さをしないと誓うか?」


 レッドが、土下座する滑り台を前に言う。


 それより、いつこの滑り台が悪さをしたのか、それをまず聞きたい。


「アア、誓ウ。誓ウサ。コレカラハ純粋ナ滑リ台トシテ子ドモタチノタメニに生キル」


「そうか、ならいい。正義の心はいつでも寛大だ。」


 てか、お前何してたよ?


「戻るぞ、イエロー、ブルー。改めて新隊員の歓迎会をしないとな・・・。」


「あ、それいいですね。でも、飲みすぎ注意ですよ。」


 笑顔で立ち去るイエローとレッドを横目に見ながら、青山は思った。


 これ、どうやったら戻るのだろう・・・と。