「お嬢様
裕樹はどうですか?」
どうって
なにが
「天王寺家の執事として
役に立つでしょうか」
「そうね
執事の素質はあるんじゃない?」
「そうでしたか
嬉しいですね
あと1,2年すれば立派な執事に
なれるでしょう」
大事に思ってるんだな
わたしが賞をもらったときより
いい顔してる
「しお爺
明日からあいつの入室許可してもいいよ」
しお爺固まってる
「本当でございますか?」
「うそついてどうするのよ」
「ありがとうございます」
そういって
少し涙ぐんでいたしお爺
あの裕樹とかいうやつ
ホントに愛されてるんだな
