『大丈夫よ、きっと。お母さん…強いもん。』



そういう彼女も、泣きそうなんだけど。





それからしばらく経つと、奥の扉が開き、白衣を着た人が歩いて来た。







 『パチン』




画面が一気に、暗くなった。






「…え?」



「30分経ちました。」



「ちょっ! 気になるじゃん!! お母さん、どうなったんだよ? キリのいいところまで、見せてくれるんじゃねーの?」



「ドラマでは、ありませんから。あくまで彼女の生活の、30分間を切り取っただけです。気になるなら、明日もご覧になったらどうですか?」





「……そうさせるために、わざとだろ?」



妖精をギロリと睨む。