それから、午前中に香織さんが出かけるというので、俺も一緒に出ることにした。






アパートを出て、少し歩くと公園が見えてきて、彼女はそこで足を止めた。





「ね、少し寄ってもいい?」



「ん? いいよ?」




よく分からないけど、彼女の後につづき、公園のベンチに並んで座った。





ブランコ、滑り台、砂場。



こじんまりとした、昔ながらの雰囲気の公園。



今日は日曜ということもあってか、数人の子どもが親と遊んでる。






「可愛いなぁー…」



子どもを見ながら、目を細める彼女。