幸せの見つけかた

「良平さん?」



里奈の声で、我に返った。




「あ… ごめん。 今日仕事あったんだ。悪いけど、今日はこれで。」




「だって… 今日、土曜…」



驚く里奈をタクシーに乗せ、俺もタクシーを拾った。




運転手に行き先を告げると、フロントガラスにポタポタと水滴が落ちてきた。




そこから10分ほどの距離だったが、タクシーを降りる頃にはドシャブリになってた。



雷の音も、大きくなってる。




アパートまでの数十メートルを走っただけで、俺もかなり濡れてしまった。








彼女の部屋のインターフォンを押す。


だけど返事がない。




いないのかな… 




数回押した時




「……はい…」



か細い声が聞こえてきた。