はぁー……



何やってんだ、俺。





彼女のこと、好きなんじゃなかったのか?



ずっと、一緒にいたいって。





でも上野さんと比べたら、俺はまだまだヒヨッ子で。




香織さんの幸せを考えたら、上野さんと一緒にいた方が良いに、決まってる。





そもそも、俺なんか相手にされてないんだしさ。










これで良いんだと何度も呟いて、会社に戻ろうとしたけど。





なぜかしばらく、そこから動く事が出来なかった。