幸せの見つけかた

「…あっ、こんにちは、里奈です。」




「あぁ… こんにちは。」



「突然すみません。 あの… 映画のチケット2枚もらったんですけど。よかったら、行きませんか?」




そう言えば、この子の告白に、ちゃんと返事をしてなかった。




「あぁ… うん…。」



曖昧な返事をしてしまうと、ちょっと慌てた声がした。




「あのっ! たまたまチケットを貰ったんで、一緒に行く人を探してて…。そのっ、深い意味はないっていうか…。」




あせり具合が可笑しくて、ちょっと笑ってしまった。





「いいよ、映画行こうか。」




「…いいんですか?!」




きっと返事をしない俺に、しびれを切らしたんだろう。




女の子に、ここまでさせる男も最低だ。




里奈は俺を好きだと言ってくれた。



その気持ちは、きちんと受け止めて、ちゃんと考えよう。