幸せの見つけかた

 『カンカン』



部屋に、ヤカンを叩く音が響く。



しばらくすると、コトコトとヤカンが震える。






「お久しぶりです、良平さま。」



「あぁ…。」




こいつはいつも、同じ笑顔だな。





「どうされたんです? 最近はお忙しそうで、お呼びもなかったですよね。」




「なぁ…二宮、今彼女がどうしてるか、見れねーかな?」




「香織さまの…今を、ですか?」



「あぁ。前みたいに、30分でいいからさ。」




「それは無理です。」



それまでの穏やかな表情を急に引き締めて、きっぱりと言う。