直の叫び声が辺りに響く。 「副学も副学だけど…右京さんも右京さんだ!何であの時死ぬ気でアイツに向かって行かなかったんだよ!」 「直!海達に失礼だよ!」 柚璃の声で、直は漸く止まる。 ごめん、と直は小さく謝った。 あの時の親父の行動が、良いか悪いかなんて誰にも分からない 只、どうしてあんな事になってしまったのか それだけが、頭の中を巡っていた。 「…俺にはまだ何も分からない。」