本来ならいる筈の無い、山下悠太は、志穂の隣でstayを見据える。
「な、何で悠太が学園に…?」
「私が呼んだの。あなたに、取り戻して欲しかったから…。」
志穂の言葉にstayの動揺も収まった。
成る程
志穂の仕業だったのか
一人現状を納得するstayの方に、悠太は足を進める。
距離が近付いたと思ったら
stayは悠太に抱き締められた。
「!悠太?」
戸惑いながら、stayは悠太が泣いている事に気付いた。
「…久し振り、『陸斗』。」
『陸斗』
悠太の口から発せられたその言葉に、一度溜め息を吐いて
「ほんと…お節介野郎ばっかだな、この学園は。」
波が流れている事に、気づいていなかった。

