私の言葉を遮った志穂ちゃん。
「狭間の世界は…魔界や人間界と違い、『世界』と呼ばれている只の無の空間なんです。
“チーム”が拠点とした黒の結晶が在る地点は唯一『世界』が成り立っている場所であり、後は只の空間です。
例え來でも、海達の元に繋ぐのは不可能です。」
志穂ちゃんはそうハッキリ告げたけど
悔しそうに俯いた。
「それじゃ何?海と渚を…犠牲にしろって言うの?」
「美優…。」
結局の結論はそうなるだろう
私達にはこれしか、方法は無いんだから…
「アイツ等を見捨てる?んなの出来る筈ねぇだろ!」
「落ち着け直!取り乱すな!」
「こんな時に冷静になれるかよ!!」
直は夾の胸倉を掴んだ。
「止めて下さい!」
直ぐに祐介君が止めに入る。
どうしたら…どうしたらいいの?
二人を見捨てるなんて、出来ないよ
瞬間…私は、ポケットに入っているアルモノを思い出した。
「…やろうよ。」

