それが決め手だった。 ゆっくり、岬は俺の元に向かって来る。 「っ…!」 来るな 来るな、岬! 叫びたいのに出ない声。 そんな俺の気持ちも知らず、岬は確実に向かって来る。 「「!?」」 瞬間、岬の足が止まった。 原因は、床に這いつくばりながら岬の足を握っている 血まみれの渚の姿。 「…止めろ、岬。」 「っ…なぎ兄!」