学園長はどこか安心したように息を吐いた。 …とうとう動き始めたのか あの生徒が命懸けで止めた、彼が 「立てますか?とりあえず、事が終わるまで学園長は洞窟で待機していて下さい。」 「…あなたは?」 学園長の言葉に、彼は立ち上がって 笑って言った。 「右京さんに…あの頃の恩返しをしてきます。」 かつて銀髪だった黒髪を靡かせながら 彼ーーstayはニット帽を脱ぎ捨てた。