spiral"alive"Ⅱ








「あの時、僕は君達を簡単に殺せた。


けど僕は…二回も彼女から右京君を奪っている。
もう木下さんを悲しませる事なんて出来なかった。」




無籐…




きっとコイツは、根は良い奴なんだ




失う事を誰よりも恐れていたのに




逆らう事も出来ないまま、自分から手放した




そしてそれを、死ぬほど後悔している




「だからあの時誓った…あの方の命令に逆らうのはこれが最初で最後。これからは如何なる命も遂行させると。


…けど。」




無籐は優しく



少しだけ笑った。




「木下さんの大切な物…いや、君が右京君そのものの時点で、殺す事なんて無理だったんだ。」




それは、初めて俺に向けられた無籐の笑顔




「とんだ欠陥製品だ、産みの親の言うことも聞けないなんて…。

でも…それでも僕は…ーーーっ!!!」