そういえば、幻覚は術者の能力と対象の想像力でよりリアリティを増す 目の前で行っている現象は…俺の想像? 「けど、今この場の支配権は私達にあるからね。君じゃ抜け出せないか。」 京香さんの言葉で、俺は漸く気付く。 煙で出来た拳が、死角から俺に向かってきていた。 「っーー!!」 ヒュン、とすぐ側を掠めて、拳は離れていく。 ギリギリ避わせたみたいだ 瞬間、頭に響くメロディーに足下がフラつく。 「ぐっ…。」