言葉は何も出なかった。
「同じ能力を持ってたとして、どちらかが違う道を選ばなきゃならないのなら…それは、世界をより良くする為の勇気ある行動。
寧ろ、相手に任せっ切りで自分の能力を押し通す方が強情で嫌な奴だよな。」
海は苦笑いを浮かべた。
「ソイツは本当の自分を見つける為にワザと違う道を歩いてるんだ。
大切な、世界の一音になる為にな。」
あぁ、そうか
最初から、どこかで分かってたような気がしてたんだ
けど、誰かに
海に
ちゃんと、認めてもらいたかっただけだったのかもしれない
「…海にしては、良い答えだな。」
俺の嫌みに、海はニッと笑った。
有難う、海
少しだけ、世界が綺麗に見えた
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