それが、Rの最期の言葉だった。 動かなくなったRをソッと置いて 柚璃達も俯いた。 「…柚璃、葵。」 愁が二人に声をかけた時には、二人の瞳から涙が零れていた。 「…分かってる、分かってるよ愁。」 言葉を紡ぎ出しながら、柚璃は強引に涙を拭う。 「ここは戦場。生きている事が、絶対幸せだって限らない。」 柚璃の言葉に、愁は悲しそうに頷いた。