「っ…それは…。」 言葉に詰まった。 あの柚璃はRが造った幻覚に違いないが 本物だという可能性も無い訳じゃない その可能性がある以上、迂闊に手出しは出来ない 「私は副学を止めて、夾を救う。その為には、ここで足止めをくらってる場合じゃないの!!」 一瞬、柚璃の瞳が光る。 それが涙だって気付くのに、時間はかからなかった。 「世界の為に…諦めて、愁。」 光が愁を包み込んだ。