「落ち着いたか、悠里?」 私はゆっくり頷いた。 連れてこられた先は、藤野先輩が今住んでるマンション いや、マンションなんてレベルじゃない その居間で、私は座ったまま俯いていた。 「どうぞ。飲めば少し休まるわ。」 テーブルに置かれたお茶に、私は顔を上げた。 すると、お盆を抱えながらニコッとその人は優しく微笑む。 彼女は、藤野先輩の奥さん。 能力者じゃないみたいだけど、意志が強い瞳にこんな私にも優しくしてくれる けどまさか、藤野先輩が結婚していたなんて… 「で?何があったんだよ、悠里?」