「ハァ…ハァ…。」 普通より丈夫な素材で出来ている筈の校舎も、ボロボロだった。 祐介と菜摘は、煙の向こう側のNを見据える。 「大丈夫か菜摘?」 「うん、何とか…。それより、さっきの映像って…。」 戦っている最中に頭に浮かんだ、見覚えのある映像 「…確かに、5つ目の記憶だった。」 知った事実が驚愕過ぎて、頭が付いていかない 「どうやら離れてても記憶は視えるらしいな。」