今一番聞きたくない甘い声と共に 俺の腰にキュッと腕が回る。 と同時に、俺は背筋が凍った。 「やぁだ右京さんたら、探しましたよ~♪」 「…森内。」 俺の背中に抱きついているのは 今撒いてきた筈の、森内里香。 葉達が卒業して7ヶ月 一応平凡に過ごして来た俺達だが、妙な新入生に絡まれ中。 それがこの空組生徒、森内里香だ。 「止めろ、離せ森内。」 「やですよ右京さん。里香って呼んでください♪」