「は?」空也は首を傾げた。
「何だよいきなり…。」
「いいから。空也は“迷いの森”を信じてるの?」
“迷いの森”
学園に伝わるお伽話の1つ
北棟一階の廊下に、雑然と飾られている一枚の絵
全てを飲み込みそうな暗い森に、一人の少年が入ろうとする所を描いている
なんでも、その少年に触れると森への入り口が開き、森の向こう側にいけるらしい
しかし、森が複雑で、向こう側に行った者も居なければ帰って来た者も居ない
故に“迷いの森”と呼ばれるようになった
「あんなの只の噂だろ?例え本当に森に入れたとしても、向こう側なんて一体何があるんだよ?」
「能力移植実験所。」

