大切に想っているから、

痛みは大きくて、悲しくて・・・。



「結羽・・・。」


えッ・・・??

私、幻聴でも聞こえるようになったのかな・・・?



「結羽?」

顔を覗き込まれ、アップになった涼の顔。


「り、涼・・・??」


「結羽、こんなところで何泣いてんの?」



優しく私の頭を撫でる涼。

優しくなんかしないでよ、、、。

想いが溢れだしちゃうでしょ・・・。



「なんでもないよ、、、。」

「無理して笑うなや。」


「無理し「俺ってそんなに頼りないか?」」


私の声に被さってきた涼。


「俺は、幼馴染のお前の力になりてぇと思ってる。」



涼・・・。

幼馴染だから、ダメなんだよ。



「涼は、力になれないよ・・・。」

「え、、、。」


一瞬にして、涼の顔が曇る。