埋蔵金みーっけた。

「い、良いのっ? 確かに未久、
料理下手なんだー。 有難う!」


急にパッと笑顔になり、未久は


あたしの手を掴んで、ぶんぶん振った。


「じゃ、待ってるからね! ばいばい!」


いつもの十字路で別れ、あたしはなるべく


急いで、自分の家に向かった。