「・・ただいまー」


「あ、佳代おかえりー・・って何よそれ」


「あー、えっと、木でできた箱です」


「あ、そう」


うわ、通じた!  お母さんは、一回怪訝そうな


顔を見せただけで深く追求しなかった。


良かったー・・、あんなふうで。


そう思いながら、二階に行こうと


階段を上った。