トゲトゲ

｢その人を見ると妙にドキドキしたり意識したりする事だと思うんだよね。あとは一緒にいて安心したりとか｣

なるほど〜。

納得したあたしは
首を縦にふった。

｢そんでもってたまに胸が苦しくなったり｣


｢そんなんだ･･･。好きって難しいね｣


｢そう。難しいの恋愛は。って、あたしが言いたいのはこんなのじゃな―い！椎那にもいるでしょ？！そんな気持ちになる人！！｣


｢いるわけないじゃ〜ん。華ったら何いってんの〜｣
突然意味の分からない事を言い出す華にオチャラケてかえす。


そんなあたしに華はため息。


｢あんたってホント鈍感娘よね｣


｢あたし？！｣


｢あんた以外に誰がいるのよ｣

華は
呆れた顔で
またため息をつく。

｢ま、いつか気づくでしょ。がんばれよ椎那〜｣


訳の分からん事を
言う華にあたしの頭は
クエスチョンマークで
いっぱいになった。