と、思い出に浸ってる
場合じゃない。

体育館に行かないと。

「始業式めんどくさ!」

隣でぼやく華に
同意し大きく首を
縦にふる。

「だよね〜」

そうなんだよね。
特に校長の話しとか。
ちょ−長いし・・・。

聞いてらんね−!
って感じ。

「華」

「ん−?」

「サボっちゃおっか」

「サボっちゃいます?」

ニヤリと華が笑う。

それを合図に
あたし達は体育館と
全く逆の校舎に向かった。
あたし達のサボり場所は
屋上。

校舎の一番上。