はっ!!

こんな所で
ファーストキスを奪った 最低金髪キス男なんです!なんて言えない!

ましてや
金髪男に否定でも
されれば完璧に
あたしは変人扱い
される!

あたしは喉まで
出かけている言葉を
グッと飲み込んだ。

「何だ?本堂がどうかしたのか?」


「・・・いえ。何でもありません・・・」


チラッと見れば
薄く口角を上げ
馬鹿にしたように
笑う金髪男。


・・・―っ!

むかつくっ!


「じゃあ座りなさい」


「は〜い・・・」


立ったまんまだった
あたしはガタンと席に
ついた。

「え−っと。じゃあ改めまして、こちらが本堂 夏葵(ホンドウナツキ)くん」


「・・・・・」


そう言って
金髪男もとい本堂夏葵を
紹介する先生。

本堂夏葵は無反応。

感じ悪っ!

よろしく。とか
何か言えよ!