突然の質問に驚いていたが




きれいな指の手を私の頬に添えさせ言った。




「私の名は
虚(ウロ)だ。」



「ウ…ッロ?」







この“ひと”は

虚(ウロ)


私は

鵯(ヒヨドリ)








ようやく地に足が着いた気がした。







あなたは虚―――。