突然のことでかなり驚いた。 さっき、光を求めてどうにか抜け出した闇の中にまた来てるから。 『大丈夫?』 柔らかな声が聞こえる。 ここには、私しか居ないはずなのに。 「はい。大丈夫です。それよりあなたは・・・」 ここで、はじめて顔を上げて、声の主を探した。 すると正面に、 やさしく微笑む さっき瑠璃と呼ばれていた 綺麗な女の人が 立っていた。