「15番だけど。」 「そっか。じゃあ一樹たちと隣か。」 それを聞いた柚妃が顔を綻ばせる。 「やった!!バス一緒に乗ってられるね。それにラストの番号だから最後まで一緒に移動できるよ!」 「うん。よかった。」 思わず笑みが零れる。柚妃のこういうところにいつも私は救われる。 「そろそろ、バスに乗る時間だね。行こうか。」 そう一樹くんが言って、私たちは動き出した。