「ーそれにしても,転校生なんて…この時期珍しいね。もう2学期なのにさ…」

教科書とノートを鞄から出しながら,私はポツリと呟いた。

「私,男の子がいいな〜♪」

両手を握り締めると,ポーッと頬を染めて,天井をウットリと見つめている。

「……また始まった,美緋の浮気癖…前までは,2年生の先輩で,カッコイイ人が居るって言ってなかったっけ??」

「あッッ!あれは…気の迷いだよぅ!若気の至りなのっ!…ほらぁ〜若い時って,色々な人に目がいってしまう年頃なの〜♪」

体をクネクネと曲げながら,モジモジしている。

「ーーふぅーん??若いって…あんた,今でも充分…若いわよ」


「はぅぅ!!Σ(*・Д・*)ガーン。」



《ーーキーン,コーン》

《カーン,コーン……》


ーーそんなこんなで,他愛もない,
やり取りをしているうちに,チャイムが鳴り響いた。