「な、何ですか?」

「…ありがとな」

「え?」


たぶん寧々は、何も分かってないんだろうな。

『春樹さん』って俺のことを呼んでくれるその声も。

真っ赤になる顔も。

大きいお腹をさする仕草も…。



全部、好きだってこと。