シュウ君と雄ちゃんはあれから二人での話があったそうだ。
それからは雄ちゃんの分以上にサッカーに対して真剣になった。
あたしは雄ちゃんにサッカーが出来なくなったことを誰にも話さなかった。
でも、あれだけ有名だった雄ちゃんの名前。
誰もが雄ちゃんがサッカーが出来なくなったことを禁句のように言わなかった。
楽しみにしていた修学旅行も、真実には申し訳ない気持ちでいっぱいだったけど、心から楽しむことが出来なかった。
そんなあたしを真実は心から心配していた。
「ミホ〜何があったんかは聞かんけど、ほんまに大丈夫?」
「うん、ごめんな。やっぱし真実 他のコと行った方がええんちゃう?」
「何言うてんの!うちはミホと一緒におりたかったからここにおるんやん。うちは大丈夫やから。気にせんでいいよ」



