毎日、毎日、学校帰りに雄ちゃんの家に寄る。 「雄ちゃん、帰るね。明日は委員会があるから‥来るの無理かも」 「まってっ!ミホ‥‥俺、逃げないで向き合うよ。リハビリもするから」 「ほっほんまに?!」 「あぁ。心配かけて悪かったな、もし万が一、もうサッカーが出来へんかったとしても‥‥俺は俺やんな?」 弱々しい雄ちゃんの声。 「あたりまえやろ‥! でも逃げへんで向き合って。どんな過酷なことが待ってたって、雄ちゃんは雄ちゃんやから。うちが知ってるから」 「‥‥‥うん」