いつもとなりにはキミがいた




あっという間に雄の回りは人でいっぱいになった。


「先生こっち!!池井君がサッカーしててっ」



慌てて先生に説明をする。



「池井?!大丈夫か?足が痛いんやな?今から病院や、みんなちょっと離れてくれ」



先生がそう言うと一斉にみんな道をあけた。



「先生っ‥、俺が悪いんです!だからっ、たから俺も病院付き添いさせて下さい!!」



俺は必死に頭を下げた。



「おまえの気持ちはよう分かるけどあかん。なんしかおまえは待っとれ。」



そう言って俺の目の前にいる雄を軽々担ぎ上げて 病院に運ばれた。