いつもとなりにはキミがいた




雄ちゃんの家を出たあたしは、小さい頃よく3人で遊んだウマ公園に来た。



夕方の空は夕日で眩しかった。



サッカーをしている4人の小学校低学年ぐらいの男の子達が一生懸命ボールを蹴って遊んでいる。



すると、



半ズボンに七分(シチブ)の茶色いTシャツを着ていた男の子が蹴ったボールが、あたしが座っているブランコの前に飛んで来たのだ。



あたしはボールを軽く蹴ってその男の子に渡した。



「お姉ちゃんありがとう!」



と言ってその男の子はみんなのところに走って行った。



その笑顔が昔の雄ちゃんを思い出させた。



本当に眩しい太陽のような男の子でいつもあたしは雄ちゃんに助けられた。



だから‥‥次はうちが雄ちゃんを助ける番だ。