いつもとなりにはキミがいた




「なにそれ‥雄ちゃん最低」



上から顔を出して目を細めて睨んだ。



「ほんまにごめんな。知ってると思うけど、俺もシュウとクラス離れたんや。なんか俺ら立場似てんな」



雄ちゃんが笑うから



「笑い事ちゃうし!!うち‥雄ちゃん傷付けた思て今日待ってたのに。」



「‥今回は俺が悪いです!今度映画でも見に行こか?」



本当はスッゴイ嬉しいはずやのに‥‥なんで?、なんであの女の子の顔を思い出すん?



「‥いいっ!!映画やったら友達と見に行くから!」



雄ちゃんは悲しそうな顔をして



「そっか‥。じゃなんや、その‥駅前のクレープ奢ったるから行けへんか?」



なんで‥‥?なんで何回も断ってるのにそんな誘うん?