チャイムと共にみんな帰って行く。
本気で6年間一人で帰るなんて、しいちゃんが風邪ひいたりせんかったらなかったことやったもんな。
弱気でどうすんねん!!と自分に言い聞かしてないとすぐにダメになってしまうそうだった。
家に帰ってもなんかしんどくて、お腹空いてないからと言って夜ご飯を食べないで部屋に閉じこもっていた。
そんな時、ドンッと言う窓ガラスに何かが当たる音がした。
すぐに窓を開けて下を見る。
「雄ちゃんっ!?」
「よう。‥今日はごめんな‥おまえ来てたん知ってたけど、母さんに言うてもらったんや。でも後から母さんにばっちばちに怒られたけどな」



