いつもとなりにはキミがいた




思わず振り返った。



「詩歌の友達なん?」



明らかに怖そうな高校のブレザーの制服を着た女が聞いた。



このときあたしは思考回路が低下していて



その場をうまく納めて逃げ出したいくらいだった。



「‥‥いえ。 ちょっと知り合いなだけで、あっちが覚えてないんですから」



なんなーん?!?!



なんか空気がしらっとしてきた。



なんでうちのこと知ってるわけ?



思わず恐さも忘れて、あたしのことをガン見する短髪のそのこをあたしもじっと見つめた。



「‥‥え‥‥‥」



「うちのこと、忘れたん?」



「‥‥し、しい、ちゃん?」



なんで?! そんなことで頭はパンクしそうで混乱した頭が今にも爆発しそうだ。



「うん。 久しぶり」