いつもとなりにはキミがいた




シュウ君は昔っからこの町に居るんじゃないんだ。



シュウ君の両親は病院を経営していて凄く忙しいらしく



母方の祖母がこの町に居るってことで



シュウ君も、まだ幼い麗君2歳の面倒も見てもらえるからって理由でこっちに引っ越しをしてきた。



雄ちゃんとシュウ君は直ぐに意気投合して二人は友達になった。



ーシュウ君との出会いー




ある日、雄ちゃんはあたしを引っ張って公園に連れていった。



「だ〜れ? あの男の子?」



サッカーボールを器用に蹴る男の子は物静かなイメージをかもしだしていた。



その子は雄ちゃんを見つけるとニコッと笑って、サッカーボールを蹴ることを止めた。



見た感じは冷たい目をしているのに、笑うとパッチリ目は細くなって、男の子には珍しい笑窪が出ていた。