ベッドにダイブすると、枕の隣にチョコンと座っているテディベアと目があった。
モコモコした巨体を抱きしめてため息をついた。
この時間にベッドに居ること、いや、家に居るなんて久しぶりのことやった。
疲れへん。と言ったら嘘になる。
でも、うちが疲れた顔見せるのは間違ってるよな。
部活も勉強も、ましてや受験生のシュウ君に毎日のように勉強を見てもらっている。
『まだ高校は考えてないから、それに気分転換にもなるし気にすることない。てか、俺がミホの勉強見たいだけやねんけどな』
と言ってくれたことがあった。
シュウ君ってほんまに優しい人や。
雄ちゃんは強引で、たまに何を考えてるのか分からんくなるような男の子。
シュウ君は対照的で、優しく包んでくれるような男の子。



